PENICILLIN CHECK

〜LIVE&EVENT REPORT 00/09〜

9/12(火)
JAPANESE ULTRA WARS EpisodeU
in 中野サンプラザ

SET LIST
Blue Impulse
Dead or Alive
BVB
-MC-
ウルトライダー
理想の舌
扉の向こう
-MC-
make love
言葉にならない愛
UFO 対 ラオウ
野生の証明
Mr.Freez
CRASH
99番目の夜
ロマンス
Japanese Industrial Students

〜アンコール〜
「ジュリエット」
(新曲)
天使よ目覚めて
螺旋階段
Melody
Chaous

 前日からの記録的豪雨.(新幹線が止まったり,飛行機が飛ばなかったり…)ツアーファイナルの追加公演だからって,これはやり過ぎじゃないですか?ミスター.
 中野サンプラザはライブ専用ではなく,結婚式場なども併設されてるので,どうも雰囲気が違う.黒留袖のおばさんがじゅうたん敷きのロビーを歩いてたりして.
 ホールに入ってみると,思ったより客席に傾斜が付いているので,後ろの席でも比較的良く見えそう.それから緞帳が下りていたのが新鮮だった.ここはあのロックオペラ「ハムレット」をやった場所.ツアーの追加公演とはいえ,なにか違うことが起きるのではないかと期待しつつ席につく.(が,友達探索の旅へ…)

 定刻の15分押しの18時45分におなじみの「スターウォーズ」でオープニング.幕も上がらず,突然思ったより早く(苦笑)始まったものだから,慌てて席に戻るファンが続出した.(私もその一人)
 いつもであればここでおーちゃんが下手から「てててて」と走って登場なのだが,なにしろ今日は緞帳が下りたまま.うっすらドラムセットや人影は見えるのだが,まったく変化はない.

 どうなるのだろうと見ていると,いつのまにかに「ギュイーーン」という特徴あるギターの音.
 なんと幕が下りたままで「Blue Impulse」が始まった.幕が上がり,ほのかな緑の照明に照らされたメンバーの姿が,足元からだんだん見えて来る.この曲の広々とした壮大な感じとマッチしていて,ホールならではの良いオープニングだったと思う.

本日の皆様のお召し物…
HAKUEI------ゴージャスで短目の丈の黒いコートを羽織り,黒の皮の短パン
千聖------赤の豹?蛇?柄のズボン(上は忘れた…)
GISHO------おなじみ黒のロングコート等々.計8Kg也(本当なんだろうか???)
O-JIRO------地が赤,パーツが黒バージョン

 今回特筆すべきは,GISHO先生が金沢でやった,ポニーテールみたいな髪型だったことだろう.(となりのGISHOファンの友達が悶絶しておりました)おーちゃんのHPにも写真がUPされてるので見ていただければわかりますが…ほんとお似合い.
 兄さんはあまり詳細はわからなかったが,上のほうでまとめていたらしい.ミスターは横の髪を後ろで束ねるいつものスタイル.おーちゃんは今回は何もなし,帽子もなし.

 いつのまにかにコートを脱ぎ捨てた兄さんが「いくぞ〜」と煽って「DEAD or ALIVE」に突入.  おーちゃんのドラムソロで繋ぐ間に,お兄様方は準備を整える.スタッフも慌しく動き回る.
 準備の出来た兄さんが「東京行くぞ!BVB〜」
 兄さんはマイクスタンドをぶんぶん振りまわして「邪悪なボーカル野郎」と歌い,ミスターはこれでもか,っていうくらいに巻き舌で「毒舌な6弦野郎」と歌い,歌いながらだと困難極めるリズムのベースに必死のGISHO先生の時には,それまで黙っていた兄さんが助け舟を出し,一方でおーちゃんの時には兄さん,まったく歌う気ゼロでファンと一緒に手振りやってるし,(しかも今回はおーちゃんの方を向いて,ひざまずいて!)見所満載なBVB.
 特に今回は「バランスなのさ」という歌詞がぴったりで.やっぱりこの曲をやるのは,PENICILLINのこの4人しかいない,と改めて思った.うん.

「東京の皆さん,こんばんは〜.」という,いつも通りのご挨拶.
「ツアーのおさらい…じゃ,ウルトライダー
 サビの直前にプレイクがあって,おーちゃんはここでスティックがクロスするように振りかぶって,次のシンバルを叩く.カッコイイ.

それしか見てない自分が情けない(苦笑)

 続けて「理想の舌」
 静岡で聞いたときより,ずっとアコースティックさが前面に出ていたように思う.(ギターかキーボードの音色が変わったのかもしれない.定かではないけれど)
 この曲は音と音のタイミングの間隔が広い.だから弾いた後,叩いた後に一瞬「キメ」みたいに動作が止まるので,それがとても好きだ.(ミスターの「どうだ!」っていう表情とか.)

 「ド ミ♭ ソ ド〜 ソ ミ♭ ド〜」(短調の学校のチャイムみたい感じ)
とベースが鳴り,始まったのは「扉の向こう」.兄さんはドラムセットの台に座り込んで歌う.まさかこのまま?と思ったが,暗黒ワルツ(と私は勝手に呼んでる)が終わると,一気に照明が派手に明るくなり,それを見計らったように暴れる兄さん.

 いつも通り,ここでMCコーナー(扉の向こうは続ける曲が難しいよね)
 まずマイクを取った兄さん.
「PENICILLIN以外のライブがあって辛かった.でも,しばらくライブがなかったので,絶好調です」
HAKUEI「サンプラザと言えば…」
ファン「ハムレット〜」(やって,やって〜の声,多数)
HAKUEI「だね.」
ハムレットの再現を,という声には応えず,ハムレットの時は2回まわし(一日2公演)で辛かった,ジャニーズじゃないんだから!と言っていた.
 さて次は…とマイクを渡されたGISHO先生は, 「はい!みなさん,こんばんは〜」
と,いつも通りの元気な挨拶(笑)
「MC中,うろうろするな,と言われたんで」
と言って,中央に立ち,MCをするものの,どうも落ちつかないらしい.で,結局今日のステージで花道の方に駆けていった時の状況を,実演つきで解説してくれた.
「しょっぱな,ここに(スピーカー)にばーん,ってぶつかって.イテーって思ったんですが,そこでめげずに,こっちへ…」
今回のツアーは落下率8割を誇るらしい.怪我には気をつけてほしいものだ.
 「では,我らが天才ドラマー,おーじろうくんに…」
 おーちゃん曰く,
「ここは客席の声が聞こえにくいので,いつもの倍,声を出してくれないと.でも今雄たけびを上げろと言っても,困ると思うので,曲の中で盛り上がってください」
という事だった.なんだかさっさと終わってしまって,つまらん.
 トリを飾るミスターは,しょっぱなに,何やらギャグをかましてくれた(忘れてしまった…)
 するとすかさず,スポットライトが当たり,ミスターご機嫌
「一心同位体だから」
と言って,軽くジャブ(苦笑)

【同位体】原子番号が等しく、質量数の異なる元素。
周期表で同じ位置を占めるので同位元素とも。
一般に化学的性質は同じだが、物理的性質は異なる。

「えーっと,サンプラザじゃなくて,よんプラザ」
さすがにこれには照明さんも対応できず,ちょっと寂しいミスター.そう良いことばかり続かない.
 遠目にはわからなかったけれど,沖縄で日に焼けて,皮がべろべろだそうだ.一番この時期,時間に余裕があったのは,ミスターかもしれない.
 一旦後ろを向いてから,振り向き際に「Thank you」とやって,美しくMCコーナーが終わる.

 ハムレットの頃の曲,ということで始まったのは「make love」
 ギターソロ,元は3連符のところだけど,16分音符で弾いてた.ミスター絶好調らしい.
 サンプラザ,ということで,誰もが期待したエンディング.
 おーちゃんも用意済みだったのか,マイクスタンドとベースで対決する兄さんとGISHO先生の動きに合わせて,効果音が入る.緊迫した空気…なはずなのに,なぜかそこでうやむやになって終わってしまう.クイズ番組で,不正解の時に流れるような効果音が入り,笑いの渦の中,終了.
 今回は兄さんは誰も選ばず.

 久々に聞くイントロ…「言葉にならない愛」!!
 兄さんはどこからか,薔薇の花を貰って,口にくわえていた.そしてフラメンコのように,顔の横で手をパンパン.

「ミュージックパブ『ぷっちぺに』今日で閉店です.閉店記念ということで,スペシャルゲストをお呼びしました.千聖です!」
とおーちゃんから紹介されたミスター,
「おいおい,そのまんまじゃん.クリスティーヌとかさあ…」(←なぜ??)
「では,クリスティーヌ・千聖 です!!」
うぃーっ,と返事をして,ミスターがギターを構える.
「手がちぎれる位,お手を拝借」
というおーちゃんの手拍子と,バスドラに乗って,「UFO 対 ラオウ」の始まり.
 兄さんとGISHO先生は,黄色のマラカスを一つずつ手に持つ.
 けだるそうに振る兄さんとは対照的に,やる気マンマン,腰まで入ってノリノリGISHO先生.乗りがアフロ(笑)(横にいた友人曰く「サンバでアミーゴ」)
 そのノリはずっと引きずっていたらしく,テンポアップの前にも,くねくね踊りながらおーちゃんに近づく.
アップテンポ後,寝転んでギターを弾いたミスターは,ギターを抱えたまま,足の反動で起き上がるという技を見せてくれた.この後「野性の証明」「Mr.Freeze」「CRASH」と続いた.(「Mr.Freeze」の前に兄さんが「お前は死ぬな」と言っていた.ハムレットの中のせりふ?)
 「CRASH」のギターソロでミスターにスポットが当たっていたが,うしろを向いて水を飲んでいた兄さんの足にも,そのスポットが当たっていた.相変わらず,美しいおみ足です.

 激しいどころを立て続けにやって,風の音のようなSEが流れて,一休み.
 兄さんはプール前の準備体操のように,柔軟をしたり,手を回したりしていた.
 そして迎えたのが「99番目の夜」  兄さんは当然「跳べ〜」と煽り,ファンは当然言われなくても跳ぶ.そしてギターソロ中,わざわざ右の花道まで出向いて,ピョンピョン跳んでいるGISHO先生.そして兄さんは,何かを飲み干していた.(ワイングラスのようなものに入っていたように見えたけど,真相はいかに?)
 その後「ロマンス」「JIS」と続いて本編終了.
 「ロマンス」の間奏中,ミスターがGISHO先生の前髪に軽く触ったり,「JIS」では仲良く向かい合って弾いてみたり,よく一緒に弾いてたように思う.どの曲か忘れてしまったが,2人が同じモニターに左足をかけ,まったく同じ態勢で弾いていたのが印象的だった.

 アンコール,の声がかかり,おーちゃん,GISHO先生,ミスター,兄さんの順に再登場した.
 おーちゃんとGISHO先生,兄さんはうちわを持って登場.
「いままで,1曲とか,1曲半とかしかやらなかったんで,今日は2曲やります」
と言って,新曲を2曲ともやってくれた.
「みんな,ツアーも何回か来て慣れてるんで(初めて,と聞かれて手を上げた人はまばらだった),くだけてるっていうか…アットホームだよね」という兄さん.それはどう受け取ったらいいのだろう?
「さっき,おーじろうくんも言ってたけど,みんなの声が聞こえにくいので,大きな声で歌ってください」
 そう来たらやはりこの曲「天使よ目覚めて」
 兄さん,声届きましたか?

 好評との事で,ここでも椅子が登場し,「螺旋階段」のアコースティックバージョン.
 兄さんが客席にマイクを向けた.ファンの声と,2本のギター,ドラム,キーボード.
なんとも言えない,荘厳な雰囲気があった.今回はその雰囲気を破る歓声もなく,心地よかった.
 再度マイクに向かった兄さん,「曖昧な〜"夢"を〜」の所で,うちわ(どうやら夢と書いてあったらしい)をぱっとかざした.その手の上げ方が,あの「がっつぽーず」と同じ系統で,思わず笑ってしまった.兄さんらしいといえば,らしい,のか.

 一度メンバーが退場.そして一番に出てきたおーちゃんは,さっきまで兄さんが座っていた椅子に座った.そういえばあそこには座ったことがない訳で,試してみたかったんだろうか?
 そしてなんと椅子にお尻をつけたまま,手で椅子を持ち,やどかりのように舞台下手へ.どうするのかと思っていると,その椅子wをスタッフに渡していた.運ぶにしても,なんと愛らしい運び方だろう♪ふふ.
 兄さんが登場する.その手には大きなすすきが2,3本握られていた.(↑の間にミスターとGISHO先生は登場していたらしい(^^;)
「これはコロッケさんからの差し入れで…久しぶりにすすきを見たので,風情があるな,と思って,みんなにも見せようと思って」
(そういえば12日は十五夜だったのだ.コロッケさんも粋なことをなさる)
 「螺旋階段」の声は兄さんに届いたらしく,「よかった」と泣いて喜んでいた(笑)
 そして「Melody」「Chaous」と暴れまくった.また「アンコール」という声が沸いたものの,客席の電気が付き始め,無常にも終了となった.

ツアー終了.次はとのGIG

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